子どもたちの1年間の生活を意識して、カリキュラムを考える?

社会科・探究学習
コピー機の芯で作ったモルック。

年間35回ぐらい特別支援学級の社会科の1年間をどう設計しようか? 学校行事と絡めて考えた、ぼんやりとしたメモを残しておきたい。

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学校行事のプロセスと、社会科の授業

若い頃は、合唱祭や体育祭に率先してぐいぐい引っ張って「金賞」や「優勝」を目指していたけれども、「先生のおかけで、勝てました!」と言われる自分のあり方に違和感を抱いて、学校行事を違う立ち位置から見ていた僕。いま勤めている特別支援学級では、また違う見方で学校行事をみるようになっている。

昨年度、全校共通の学校行事以外にも、特別支援学級独自の行事があった。それらの行事のプロセスでは通常学級よりも「生活をする」や「働く」ということが、重視されていた。例えば「着替え」「荷物の整頓」「服を畳む」「公衆浴場のマナー」「掃除」「レクで仲間と楽しむ」「係の仕事」といったことを、あらかじめ学校で何度も練習をする。行事そのものの成功よりも、そこまでプロセスで生徒たちが成長を経験することが多いように感じた。面談の際のプレゼンでも、行事での成長を発表する生徒が多かった。

で、そこに、社会科の学びをうまく絡めていきたい。これらの行事というプロジェクトでの体験が豊かになったり、日々の生活が豊かになったりすることができるように、社会科の授業をつくりたい。活動したり、仲間と関わったりすることの良さも経験できるような授業でありたい。現段階で考えている1年間のカリキュラムの全体像を、メモとして残しておく。週に1回しか授業はないけど、その週1回の授業をとても楽しみにしてくれるような時間にしたい。

授業を考える上で、平熱さんの本や、X(旧twitter)での、ポストが参考になった。

Bitly

1学期(約12回)

  • 大きな行事は「軽井沢移動教室」
  • 都道府県クイズ (2回)こういうのも参考になる。https://kaigoshoku.mynavi.jp/contents/kaigonomirailab/recreation/noutore-quiz/todofuken/
  • 移動教室の事前指導っぽい授業(6回)。調べたことをまとめて、小さなグループで発表して交流する授業。テーマはこちらで提案して選択することを原則「長野県の食べ物(おやき、そばなど)」「群馬県の食べ物(こんにゃく、ひもかわうどん、水澤うどんなど)」「群馬県の温泉(草津など)」「富岡製糸場」「鉄道(アプトなど)」アウトプットの形式は、紙かスライド、Canvaの可能性も探りたい。
  • 自然史博物館にもいくから、化石で遊ぶこともしたい。(木の葉化石園)(2回)
  • テストの練習と、テスト(2回)

2学期(約16回)

  • 大きな行事は、「スキー移動教室(軽井沢方面)」と「文化発表会」
  • 劇の題材関連の何か?(まだ、主題が未定だが、1学期同様アウトプットして交流する)(7〜8回) 
  • 困りごとを相談できる場所(1回)
  • 成人(18歳)と20歳の違い(1回)
  • 怪しいセールス対処法(消費者教育)(1回)
  • 防災(非常食、非常持ち出しセット)(1回)
  • 選挙のしくみ (2回)

3学期(約9回)

  • 大きな行事は、「キッザニア」なので、仕事や生活に関連することも。
  • キッザニア事前指導。1学期同様、アウトプットして交流する(3〜4回)
  • 携帯料金プラン(1回)
  • 電子マネー、クレジットカード(1回)
  • ゴミの分別と収集日(1回)
  • テストの練習と、テスト(2回)

※子供達が作成したものや授業資料を、最後に製本して学習記録としてポートフォリオを残す。

※パソコンを使った「作業学習」では、デジタルシティズンシップの単元も設定する。

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