プロフィール

うまてぃー
うまてぃー

「おじぎするマレンゴ」のブログへ、ようこそ!

社会科教師のうまてぃーといいます。

公立中学校で12年間勤務したのち、軽井沢風越学園のスタッフとして、

4年間勤務。今は、公立中学校で働いています。

僕が大切だと思っている4つのことをもとに、簡単に自己紹介します。

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多様であるということ

3歳から15歳までのほとんどを、シンガポールと香港で過ごしました。多民族国家のシンガポールでは多様なルーツの人々と出会いました。いま振り返ってみれば、その頃に出会った人々や体験してきたことが、僕の考え方の軸になっています。そして、「多様であるということ」は、僕にとって大切にしていきたいキーワードでもあります。(もちろん、国籍だけが多様性ではありません)

僕が、「多様」という言葉にこめている意味は、人によって大切にしているものがちがうということ(宗教や文化、行事など)。自分が当たり前だと思っていることは、他の人には当たり前ではないということ。世界は広くて知らないことだらけということ、です。

自分が楽しくてたまらないということ

教師になりたいと思ったきっかけは、少しだけ通った川崎市の小学校4年生の担任との出会いです。30代後半の男の先生で、とにかく自分が一番楽しんでいるN先生でした。理科のモーターで動く車をつくる授業で、きっと何度もやった授業にも関わらず、先生は熱中して作り続け、子どもたちが作ったものを、誰よりも楽しそうにみていました。そんな先生の情熱から僕自身にも火がつき、ミニ四駆やソーラーカーづくりにどっぷりはまりました。日本を離れ、シンガポールの小学校に戻る、と決まったときにN先生から餞別でいただいたのが、『ビジュアル ワールド・アトラス』という一冊の本でした。

N先生がくれた本だから面白いに違いない、と、ほぼ1年間は毎日この本を宝の地図を広げるようにワクワクしながら読んでいました。世界地図にいろんな国の特徴が書かれている図鑑のような本で、とても面白い本でした。そしていつかN先生みたいな、「自分が楽しくてたまらない」という、先生になりたいという気持ちが出てきました。N先生は、何度もシンガポールに遊びに来てくれて、そこを拠点にしてアジアの国々の旅を楽しんでいて、その話を何年も聞けたことも、強く影響しているのだと思います。

一人ひとりの声を聴くということ

困っている人を助けたい、その人が笑顔になるような世界をつくることに貢献したい、と、高校生のときに思うようになりました。その目的を達成するために大学3年生までは、弁護士を目指しました。でも、「僕一人でそういう世界をつくるんじゃなくて、一緒できる仲間を育ててみたい」と思って進んだのが教育の道でした。大学院で学んだ社会科教育の授業で一番印象に残っているのは「フィールドワーク」でした。長野県のとある地域の民家を一軒一軒訪ね、そこ住んでいるおじいちゃん、おばあちゃん一人ひとりにインタビューをして、その地域の民俗史をまとめてみたり、那須塩原地域の水路を巡る工夫や課題について、農家の方々に話を聞いて地図にまとめてみたりしました。フィールドワークをすると、教科書には決して書かれていない、普通の人たちの一人ひとり生活を知ることができます。そういう一人ひとりの人生の積み重ねが、この世界をつくっているんだなぁ、ということを実感しました。教科書に書かれていない人々の生き方を意識した教材で授業をしたり、学級での一人ひとりの声をしっかり聴いたりすることを大切にしていく教師になりたいと思うようになりました。

信じて待つということ

公立中学校の社会科教師になったばかりの頃は、子ども達をグイグイ引っ張っていくようなカリスマ教師になりたいと思っていました。学級経営や授業もそれなりに上手くいって、自分はなかなかやるなぁ、と1年目に変な自信を持ってしまいました。それは、たまたま、初任者だったから担当するクラスをいろいろ配慮してもらっていただけだったのに・・・。

2年目、子ども達に対する僕の失礼な言動をきっかけに、学級が崩れていきました。「なんでうまくいかないんだろう?自分は、こんなに一生懸命にやっているのに・・・」と考える日々が続き、体重は7キロ減りました。へとへとになりながら、卒業式を終えました。そして、友人に紹介されてすがるような思いで、2010年8月にとある勉強会に参加しました。そこでは、自分の学級経営がうまくいかなくて、子どもたちとの関わりかたを後悔しているということを岩瀬直樹さんに相談させてもらいました。そのときのアドバイスがメモで残っています。

「うまっちは、子どもたちのことを信じていないんだよ。信じて待つことが大事だと思うなぁ。その子が気づかなくてもOK。先生が教えようと思うと待てなくなる。その子は、必ず自分で答えを出せるんだ、という信頼のもとひたすらに観察する。待つとは、受動的なものではなく、ものすごい積極的で能動的なもの。」

教師なのに、「教えようと思わないってなんだ?」と最初は疑問でした。

でも、良かれと思って教え与えつづけることが、その子どもの持っている力を奪っているのかもしれないと思う出来事がありました。そして、自分たちで学ぶ力があると信じて待つことが、その子どもの幸せにつながっていくと思うようになりました。

うまてぃー
うまてぃー

このブログでは、この4つの大切なことに対しての僕なりの試行錯誤を個人的な記録として残していこうと思っています。どうぞ、よろしくお願いします。

共著に『クラスがワクワク楽しくなる!子どもとつくる教室リフォーム』(学事出版、2017年)があります。

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インスタグラムでは、読み聞かせをした絵本などを記録用に載せています。

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