ソーシャル・エモーショナル・ラーニング(社会性と感情の学習)をどう授業にデザインするか?

社会科・探究学習

最近考えていることを、自分のメモ用に書き散らかしているだけなので、読みにくいかもしれませんが、すみません・・・。

PBLの授業を2ヶ月やって、生徒たちを観察しながら思ったことがある。

それは、人に助けを求める力だったり、自分から積極的に取材にいったり、人に伝えるスキルだったりに、とてつもない格差があると感じたことだ。それぞれが持っている知識の量に差があっても、知識についてそれは何とかなるかなぁ、とは思えたのだけれども、そういった社会性についての差をどうにかしようとすると、途方に暮れてしまった。

格差を感じてしまったそういう力のことを、単純に「社会性」とくくってしまうと、何だか分かったようになってしまって、危険な気がするが、とりあえず「社会性」という言葉を使うことにする。

これ、それぞれの子どもたちが持っている知識の量の格差よりも、各家庭環境において、ものすごく残酷なほど差がつく力ではないのかな、と思う。たくさんの人と関われたり、体験を積み重ねたりできる家庭と、そうでない家庭は絶対にある。そして、これからの学習指導要領では、そういった力を「資質・能力」として重視していくことも考えると、余計に学校生活で苦しむ子が出てくるのではないか。だから、これからの公立学校は、本当に真剣にこういうことで苦しむ子たちのために、何ができるかを考えなければならないと思う。

たとえば、アメリカでは、SEL(ソーシャル・エモーショナル・ラーニング)といって、社会性と感情の学習を積極的に進めているということを聞いた。インターネット上にも、こういう記事があった。

www.educedia.org

書かれていることは、初めて知ったようなことばかりではないのだけれども、じゃあこれをどうやって授業にデザインしていくのか?と言われると、いろいろ悩む。

また、人とのコミュニケーションの本を読んでいると、「社会性」の根本には、自分の「感情」をどうやってコントロールすることができるか。ということもポイントのように考えている。

たとえば、「プルチックの感情の輪」という理論がある。

swingroot.com

目には見えない感情を色相環のように分類したモデルで、このモデルを使いながら、子ども達が自分の感情を見つめていくという授業実践もあると聞いた。

この辺りを、どう学校教育の様々な場面に組み込んでいくか、ということが最近の関心。PBLは、その手段のひとつ。

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