てつがく絵カード

3学期の終わりになって、「てつがく絵カード」を使った道徳の授業を2回行いました。

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この写真のときにやったのは、あるカードの裏にある「一番いらないものはどれ?」というのを小グループでランキングするという取り組みでした。裏には、「友だち」「トイレ」「靴下」「夢」など10項目が書いてあって、それを表している10種類のカードを並び替えました。

 

単純に最初は、個人で5分間ランキングづくりをしてもらい、その後25分くらい班でランキングを作ってもらい、クラスへ発表するというやり方。本当は、もっとグループメンバーを混ぜ混ぜにしたかったのだけれども、あっという間に25分という班内でのおしゃべりの時間が盛り上がりの中、過ぎ去っていきました。

 

一番いらないものは、「ぬいぐるみ」という意見が大半を占める中、4つ目の班では、「ぬいぐるみ」が一番必要だという意見が出ました。この班の結論は、「この世に必要のないものなんてない。多くの班がぬいぐるみを不必要だって言っているけど、多くの人が不必要だと思うものこそ、本当に大切にしていかなければならないんだ。だって、一人でも、それを大切に思っている人がいるはずだから!」という意見をアツく語りはじめて、クラスからは「おぉ〜〜」という盛り上がり。

 

そして、最後の班では、一番必要なものこそ「靴下」という意見が出ました。

「靴下で、遊ぶこともできるし、靴下に乗って移動もできるし、靴下はトイレにもなる。この項目の中で、靴下は履くだけでなく、いろんなことに活用できるのだから、これが一番必要なんだ」と、なんだかめちゃちゃなように思える発言。この子は、普段ムードメーカー担当な子なので、みんなは笑っていたけれども、あとで書いたふりかえりには、

 

「靴下に、こんなに使用方法があるなんて気づかなかった。勉強になった。」というコメントが10人ほど。

 

まだまだ、てつがく絵カードをどのように使っていけばいいのか、試行錯誤中だけど、こういう正解のないことについて、あーだーこーだ考える時間って、なんだかいいよなぁって思ったのでした。

 

ただ、つまらなそうな生徒もいて、「こんなこと考えて意味あるのかよ〜」「他の人の意見なんて聞いて意味あるのかよ〜」っていいながらぐだぐだしている人もいました。もっと継続していければ、こういう生徒も、さらにもっといろんなことを考えたのかもしれないとも思いました。来年度は、継続的にやってみます。

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