【行事への担任としての関わり方】

ただいま、体育祭の練習の真っ最中。

 

自分の行事への関わり方を、少し考えてみました。

 

教員1〜2年目くらいまでは、

「先生は、体育祭や合唱祭での勝ち方を知っている!みんなついてこい!」

というような姿勢だったように思います。

 どんどん指示を出して、その通りに動かして、バンバン叱って、バンバン褒めて。

 

だけど、

「合唱祭、先生のおかげで勝てました。ありがとうございました。」

 

と、言われたときに、ドキッとしてしまいました。

間違いなく、子どもたちが一所懸命練習して成長できた結果でした。

でも、子どもたちの表情を見ると、「僕らが頑張った!」という表情じゃなくて、

「先生、ありがとう!」という表情や感想でした。

 

あぁ、生徒のためじゃなく、自分のために行事をやってたんだなぁ、

って思ってしまいました。「俺が作るクラス、すごいだろ!って、同僚に思わせたい」「先生って熱いですね!って、保護者に思わせたい」っていう感情を持っていたんだろうな。

 

そんな自分に自己嫌悪を感じてしまい、

行事から距離を起き、遠くからただニコニコと見ているようになりました。

 

今年も、生徒に

「先生も、行事に一緒に関わっていってほしい」と、強く言われたことに、また居心地の悪さを感じてしまいました。。自分が関わることで、生徒の成長を止めてしまうのではないか、というような不安があり、昔の自己嫌悪が蘇ってくる感じです。

 

 でも、昔と違って、今は少しだけ冷静に考えることができています。

 自分は、生徒と同じ目線でいるか?

 一緒に考えようという姿勢を見せているか?

 、ということを客観的に考えているということです。

 

 生徒は、行事の勝ち方、など正解を求めているのかもしれないんだけれど、絶対の正解なんてなくて、それはみんなで探していくものなんだ、という視点を子どもたちと共有していきたいです。

 

 そうして、自分たちで、失敗して、転んで、探しながら作り上げていった行事こそ、本当にパワフルだし、子ども達の根っこにも残ります。その根っこが残るからこそ、これからも子ども達が成長していけるんだと思います。

 

 みんなで話し合って、失敗してチャレンジして。それで10年先、20年先につながる力がつけばいいなぁ。自分は背中をポンと押してあげるという気持ちで行こう。

 

 何のために行事をやっているのか、ということを忘れないようにしなくちゃ。

 

 

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