【授業で子どもたちを育てる。授業が教師を育てる】

地理の引っ越し物語を書くというプロジェクトが終了しました。

 

horsefield98.hatenablog.com

 多かったのが絵日記形式の発表で、このような作品が多かったです。

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・普通の授業よりも勉強した。

・やっていくうちにどんどん楽しくなってしまって、気づいたら時間が経っていました。

・1つのテーマをこんなに深く調べることが今まで無かったので楽しかったです。

・来年もこんな授業をやりたい。

というような肯定的な意見がある一方で、「全部一斉授業に戻してくれ」という声が8割を占めるクラスがありました。仲間から学ぶことの価値をどのクラスでも学べるようにしていくことが、今後の課題です。

中学校は、学級担任の色がかなり出てしまうので、授業がやりやすいクラスとやりにくいクラスがあるのが正直なところです。そのために、授業がうまくいかなかったりすると、「あのクラスじゃ、無理だよね」という声が職員室でも聞こえてきます。自分も、少なからずそういうことを思っていたことがあります。でも、学ぶことの楽しさや、仲間と学ぶことの価値などを一緒に感じながら授業をしていくことで、クラスの雰囲気なんていくらでも変わっていきます。授業で、クラスなんて関係なく、子どもたちを育てていきたいです。それは、この本の219ページにある言葉からも、とても考えさせられたことです。

 

資質・能力[理論編] (国研ライブラリー)

資質・能力[理論編] (国研ライブラリー)

 

 

「先生が問題を与えてくれた世界」から、将来「仲間と共に問題を見付けて解く世界」へ、更に「問題に気付く者が自分一人しかいない場合も、周囲に仲間を探し、集めて解く世界」

そんな世界で生きていく子どもたちを育てられていないというのが、今年の最大の後悔です。がんばらなければ。

 

また、2月27日には、大学院生の皆さんに授業を見学し、一緒にふりかえりをしました。みなさん、本当にありがとうございました。対話型模擬授業検討会で、一緒にふりかえりをして、

「顔が見えない人や地域の問題解決をするって、子どもたちにさせるのは難しいよね」

「でも、そういうことも考えていく作業は大切だよね。うーーーん、どうしたらいいかなぁ」

「生の声に勝るものはないよね。どうやって、生の声を社会科の授業に取り入れていこう?」

などなど、一緒に授業について、悩んだり考えたりしていたら濃厚な50分があっというまに過ぎていってしまいました。

 

たった1回の授業でも、ものすごく考えられました。1つ1つの授業を真剣に考えることは、教師を育てるなぁ。また、来年度の授業をぼちぼち計画しはじめます。

 

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