【授業後の生徒の声を聞く 出口チケット】

社会科・探究学習

授業が終わった後に、生徒がどのようなことを学んだか、生徒に何か質問がないかということを知るために、今までさまざまな方法に取り組んできました。

・教員はじめて5年くらい→A4くらいの厚めの紙に、毎日の挙手の回数や発表の回数を書いて、そして授業のふりかえりを書く。毎授業の最後の5分に配布して、記入して回収。一人ひとりコメントを書いて返す。紙を無くす人続出、コメント返したり、返却したりするのも大変になって終了・・・。

・2校目の学校→1学期に1回、全員と面談。いまでも大事な取り組みだなぁと思っているけど、学級でやっていた「ふりかえりジャーナル」のように、毎回の授業で子どもと関われるようなものがないか?と悩む。

そして、この3学期になって開始したのが、「出口チケット」です。

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「今日取り組んだこと」「今日学んだこと」「質問、助けてほしいこと」の3つの項目のうち、最低1つ以上書いて、授業が行われている図書室から出る時に、各自が提出していくという、名刺くらいのサイズのカード。もちろん、3つ書いてもOKです。1分もあれば書けます。このアイデアは、自分の実践の甘さを叱咤激励してくれた『「学びの責任」は誰にあるのか』という本から得ました。

「学びの責任」は誰にあるのか: 「責任の移行モデル」で授業が変わる

「学びの責任」は誰にあるのか: 「責任の移行モデル」で授業が変わる

 

あとで誰の出口チケットかを整頓するのが大変なので、学校の倉庫の奥深くに埋まっていた、棚を拝借して、出席番号別に投函できるようなポストを図書室の出口に作りました。

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しかし、このポストに入れるのに非常に苦戦して、大渋滞が発生したため、いまは廊下に引き出しをバラバラにして並べています(写真は撮り忘れました。)

そして、毎時間後に、一人ひとりのカードを整頓します。最初は、A4の紙に1枚1枚糊で生徒別に貼り付けるというストイックでマメなことをやっていたのですが、あえなく挫折しました。持続可能な方法を考えなければいけませんね・・・。ということで、今は、名刺ファイルを生徒一人ひとりのものを用意して、そこに入れていくという方法にしました。そして、これを見てもらいながら、一人ひとり面談をしていきたいなぁというのが、残り少ない3学期の計画です。

こんな子がいました。

出口チケットに「今日は、歴史を学んだ」「今日は、歴史を学んだ」と2日連続書いてきた子がいました。あまりにも気になったので、「いま、歴史の何を勉強しているのー?」と聞いたら、「いえ、何も勉強していません。というか、何を勉強したらいいか分かりません。先生、抹茶の歴史を調べてもいいんでしょうか?」と聞かれました。どうやら、「歴史」というと、もっと教科書の内容に書いてあるような内容しか調べてはダメで、自分の興味の赴くままに大好きな抹茶を調べるのは、ダメなのだろうか?でも、なかなか先生にいいづらいな・・・。という思いを持っていたようでした。抹茶から、様々なテーマや知識もつながっていく可能性があるので、許可をしました(といううか、そもそも調べるテーマについて制限をしていない授業なのですが・・・)

その日は、出口チケットが、「抹茶の歴史を調べた。京都についても勉強した」と書いてありました。ちょっと、その子の学習に向けてのエンジンがかかるのが分かって嬉しかったです。

他にも自分の授業ブログを開設して、そこに自由に質問OKにしてみたのですが、そちらは全く質問やコメントは来ません・・・。

 

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