【明治維新の単元で、明治政府への通信簿を作ろう】を始めてみて

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明治維新の授業で、さまざまな政策をいつも扱っているのだけれども、淡々と1つ1つの政策を説明していくだけの授業を3年前の同じ授業ではやっていました。

でも、知識よりも、この歴史を学習することで、今生きている社会で活きるようなものを見につけてほしいので、協同プロジェクト形式(?)で、学習を進めていくことにしました。

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1日目の気づき

(1)個別学習が、孤立学習になってしまっていた

・想像以上に課題に真剣に取り組んでいる様子が見られた。これは、自分が何を学習すればいいのかという課題が明確だからと、「なんだか面白そうだぞ」という意識が生徒たちに働いたからだろうか??今まで、自分がやっていた個別学習は、孤立学習になっている人があまりに多かった。その孤立学習の原因になったものとして考えられるのは、「何をやったらいいのかよくわからない」「面白くない」ということがありそうだ。

 

(2)教室の環境は、やる気を奪うことにも作用する。またその反対もある。

・普段は、全くやる気がない(ように見える)生徒からの質問の嵐。いつもは質問したくても質問できなくて、そういう環境をつくってしまっていた。ちょっと教室内の環境をかえるだけで、子どもたちのやる気を奪うことも、やる気をプラスすることもできそう。その質問の中にも、教科書に対するするどいツッコミもあって、そんな見方をする力があるんだ!という発見も、とても楽しい時間だった。

 

2日目の気づき

(3)技術を使って、自分たちで発見すること

・説明をうまくまとめられない生徒がいる。「5W1H」でのまとめ方を、一斉授業で5分程度話したら、試し始める。一斉授業で、5W1Hを意識して内容の説明するだけではなく、実際にそういった考え方を繰り返し繰り返し練習する場を与えていなかったことが反省。子どもも大人も一緒。何度もくりかえして技術や学び方を身に着けていく。特に、政策の「why(目的)」を一所懸命考えてほしくて強調した。この「why」を教えることが、歴史の楽しさの1つでもあるけれど、子どもたちから「先生!大日本帝国憲法が、なぜ君主の力を強くしたのかが分かりました!伊藤さん、すごいなぁ」って、興奮しながら、わざわざ報告しにきたのをみて、この興奮は、先生に教えられるだけじゃ味わえないことが多いだろうなぁ、自分たちで発見することって、大切だと感じた。

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ただ、このやり方だけでいくと、一斉アクティブ・ラーニングのような形になってしまいかねなくて、この学び方でも苦しい人がいるはずです。まだまだ、教室環境をどうにかしなければいけないなと思います。

 

子どもたちには、多様な能力があって、どの能力も充分鍛えれば伸びるもの。

今までの自分は、「この子は、言語能力が高いから、そのやり方ばかりで勉強をしていくように薦めよう」というようなアドバイスをしていました。

その子の強みを活かして、さらに可能性を伸ばしていこうとして、そのようなことをしたのですが、むしろ逆。その他にも、伸ばせる能力が、その生徒にはあったはずで、そのチャンスを逃してしまっていたのかもしれません。

 

うーむ、まだまだ勉強不足だ・・・。

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